空気でお湯が沸く? エコキュートの仕組み

オール電化(でんか)の普及(ふきゅう)とともに、エコキュート、という言葉(ことば)も浸透(しんとう)して来(き)ましたね。頻繁(ひんぱん)に放映(ほうえい)されるオール電化(でんか)のCMをみて、なんとなく名前(なまえ)と仕組み(しくみ)はわかる気が(きが)するけど、「空気(くうき)でお湯(おゆ)を沸かす(わかす)」ってどういうこと?なんて思っ(おもっ)ている方(ほう)、多い(おおい)と思い(とおもい)ます。そんなオール電化(でんか)の代表格(だいひょうかく)、エコキュートについて少し(すこし)詳しく(くわしく)解説(かいせつ)していきます。お湯(おゆ)を沸かす(わかす)、といっているだけに、エコキュートとは給湯(きゅうとう)システムの名称(めいしょう)です。そのエコキュートを、究極(きゅうきょく)に簡略化(かんりゃくか)した説明(せつめい)が「空気(くうき)でお湯(おゆ)を沸かす(わかす)」という言葉(ことば)。言葉(ことば)のとおり、空気(くうき)でお湯(おゆ)を沸かし(わかし)ているのですが、どんなに暑い(あつい)といっても40度(ど)に満たない(みたない)空気(くうき)が、なぜお湯(おゆ)を沸かす(わかす)ことが出来る(できる)のでしょう?そのポイントは「圧縮(あっしゅく)」にあります。エコキュートの最初(さいしょ)のステップは、まず大気中(たいきちゅう)の熱(ねつ)を吸い上げる(すいあげる)ことから始まり(はじまり)ます。そこで吸い上げ(すいあげ)られた熱(ねつ)は、お湯(おゆ)を沸かせる(わかせる)ほどの高温(こうおん)ではありません。が、その熱(ねつ)を圧縮(あっしゅく)すると高温(こうおん)になるのです。実は(じつは)、この原理(げんり)、圧力鍋(あつりょくなべ)も同じ(おなじ)。圧(あつ)をかけると高温(こうおん)になるから調理(ちょうり)時間(じかん)が短く(みじかく)なるんですね。空気(くうき)を圧縮(あっしゅく)することで高(こう)温熱(おんねつ)は用意(ようい)できましたが、その熱(ねつ)を、タンクの中(なか)の水(みず)に運ば(はこば)なければお湯(おゆ)は沸き(わき)ません。その運び屋(はこびや)の役目(やくめ)(冷媒(れいばい)といいます)をしているのは、二酸化(にさんか)炭素(たんそ)です。冷媒(れいばい)の代表格(だいひょうかく)はフロンです。フロンは、オゾン層(おぞんそう)を破壊(はかい)してしまうガス。そして二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の1500倍以上(ばいいじょう)も地球(ちきゅう)温暖化(おんだんか)に対(たい)する影響(えいきょう)を持っ(もっ)ているガスなのです。電気(でんき)の力(ちから)だけではなく、空気(くうき)を圧縮(あっしゅく)して高熱(こうねつ)を発生(はっせい)させるのでエコノミー=経済的(けいざいてき)。かつフロンではなく二酸化(にさんか)炭素(たんそ)を冷媒(れいばい)としているのでエコロジー=地球(ちきゅう)に優しい(やさしい)。エコキュートのエコには二つ(ふたつ)の意味(いみ)が含ま(ふくま)れているのですね。

オール電化

オール電化の普及とともに、エコキュート、という言葉も浸透して来ましたね。

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